建物の安全性と快適性にとことんこだわった

高知市 増田商事株式会社様

制震・免震構法のオール電化賃貸住宅

増田社長(左)と熊崎副社長。後ろの赤い支柱が、制震装置(オイルダンバー)。高知市の一等地に賃貸を備えた自社ビルを建築

平成16年3月、日本初の制震・免震構法のオール電化賃貸住宅として誕生したのが「フォーサイトM」です。オーナーはガラスやセメントといった建材などを扱う増田商事株式会社で、地下は駐車場、1・2階は自社のオフィス、3階はテナントになっており、4階から11階に全30戸の賃貸住宅を設けました。「ここは、元々私どもの事務所や倉庫があった場所ですが、非常に利便性のよいところです。また商売の都合上、倉庫は郊外に構えた方が良いため、建て替えるにしても事務所機能があれば充分。そこで、前社長が『この好立地を活かし、賃貸機能を兼ね備えたオフィスビルの新築を』と計画したのです。」と話すのは、増田博和社長です。

このビルの最大の特徴は制震と免震、2つの構法を複合させたことです。プロジェクトの責任者でもあった熊崎貴之副社長は、「高知市は南海地震の危険をはらんでいるため、地震対策を最大のテーマとしました。そこで1・2階は地震や強風の際に建物にかかる力を吸収するダンパーを骨組みに付加した制震構造としました。また3階部分には震動を絶縁するための免震ゴムを設置し、揺れが建物に伝わりにくい免震構造として、二つを組み合わせることで、より安全を高めています。」とテナントさまや入居者の方に説明しています。

耐震構造と非常に相性が良いのが、オール電化の選択でした。電気配線だけで済むのでコストを抑えることができ、万が一の災害時にも復旧が早いというメリットがあります。火災のリスクを軽減できることも決め手となりました。

地盤と建築物を絶縁するための免震ゴムのモデル。増田商事高知支店に展示中。 広々としたベランダも特徴で、爽快な景色が望めます。 3口IHヒーターは、入居者からも好評。すっきりしたデザインも魅力です。
地盤と建築物を絶縁するための免震ゴムのモデル。増田商事高知支店に展示中。 広々としたベランダも特徴で、爽快な景色が望めます。 3口IHヒーターは、入居者からも好評。すっきりしたデザインも魅力です。

上質仕様を貫いて 入居者の満足を追求

高知市内の賃貸住宅は2LDが主流ですが、ここでは1部屋あたり80平方メートル以上という3LDKの間取りにし、3口IHクッキングヒーターを備えたシステムキッチンや2基のエアコン、全窓ペアガラスなど上質仕様を売りにしました。「お蔭様で法人契約して頂いている部屋も多数あり、その他の部屋もほぼ常時満室をキープしています。」と増田社長。また、将来的には家電が増えることを予想し、コンセントを多く付けたことも入居者からは好評です。「お住まいの方はもちろんですが、ここで働く私たちにも様々なメリットがあります。その最大の恩恵は、オフィス部分に氷蓄熱と、ヒートポンプを採用していることです。冷房は深夜電力で作った氷を、暖房にはお湯を使っており、光熱費の削減に大いに役立っています。」と熊崎副社長。

制震・免震の複合構法による地震対策とオール電化により、「働く」と「暮らす」のどちらの利用者にも大きな安心と快適性を生み出した「フォーサイトM」。ここは、増田商事の「空間」に対する多彩なこだわりを具現化した建物です。

各住戸は広さが充分あるため、電気温水器は室内に収納。 テレビドアフォンに加え、ビル内数カ所に赤外線ビデオを設置。セキュリティも万全です。 給湯用リモコン。「ワンタッチでスピーディーに給湯できるのが便利」とは入居者Aさんの弁。
各住戸は広さが充分あるため、電気温水器は室内に収納。 テレビドアフォンに加え、ビル内数カ所に赤外線ビデオを設置。セキュリティも万全です。 給湯用リモコン。「ワンタッチでスピーディーに給湯できるのが便利」とは入居者Aさんの弁。

入居者Aさんの声

この建物が完成した時から、家族4人で暮らしています。オール電化の良さは、毎月の光熱費が安く済むことです。部屋の空気もクリーンな状態ですし、何より、家族みんなが安心して暮らせるのが有難いですね。また、窓にはペアガラスを使っているので、非常に断熱性が高く、結露がほとんど生じないので驚いています。



増田商事株式会社様がオーナーになるまで

ステップ1

昭和36年/旧社屋(高知支店)完成

以降、必要に応じて臨時リフォームを行う。

ステップ2

平成元年頃/新社屋建築プランが立ち上がる

旧社屋の老朽化にともない、前社長が新社屋建築を計画する。ただし社会情勢を鑑みて、計画は具体化に至らず。

ステップ3

平成14年頃/耐震対策を万全にした新社屋建築計画を具体的に進め始める

デザインはお付き合いのあった高知の意匠設計に依頼。特殊な構造に関しては、構造計画研究所に依頼。

ステップ4

平成14年10月/着工 旧社屋解体工事スタート

ステップ5

平成16年3月/新社屋「フォーサイトM」完成

入居者募集は平成15年秋から開始。3月下旬の入居開始から1ヶ月足らずで満室に。

ここが良かった!電化のメリット

耐震構造とオール電化は、車の両輪のようなもので、どちらか一つが欠けても安心で快適な住空間は実現できなかったと考えています。耐震については自社の得意分野ですので、でき得る限りのことをしたと自負しています。
広さや立地、上質の設備を考えれば妥当な家賃設定ですが、家賃を単体で見た場合には決して安くはありません。
それでも多くの入居者さまにご満足頂けているのは、耐震構造とオール電化のお蔭だと思っています。

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