春になると香川県三豊市には、菜の花畑が出現します。
休耕田などを活用した「菜の花プロジェクト」は、今年2年目を迎えました。
菜の花から食用の菜種油を採り、使用済みの廃食油は※1BDF(バイオ・ディーゼル・フューエル)にリサイクルし、その燃料から出た二酸化炭素がまた菜の花を育てる。そんなカーボンニュートラル(二酸化炭素の中立化)なエネルギー資源の循環をめざして、地域の皆さんと一緒に取り組んでいる活動です。まちの賑わいづくりや景観にも一役買っています。
将来的には、菜種油を地元の小学校の給食で使ってもらうといった地産地消や、コミュニティーバスでのBDF利用なども実現すればと願っています。
いかに地元に根付いた活動に昇華させていくかが今後の課題です。2年目の今年は地元の賛同者も増え、1年目に比べると、より強い組織になっていると思います。最初に種を蒔いた後、三豊市全域を細かく回って説明会を開いた結果、「地域が元気になるなら」「自分の技術が活かせるなら」と、一緒に種蒔きをしてくれる方が増えたのは嬉しいことです。
プロジェクトの始まりは、荒れた土地を耕す作業からでした。農業経験のない私にとっては全てが初めてのこと。農作業の大変さを痛感しつつも、地元の方々とのふれあいなど、とても面白い体験でした。※2商品学の視点でこのプロジェクトを見ると、菜の花でつくるエネルギーは循環型の環境商品と捉えることもでき、とても興味深い。
エコ活動に参加する上で、“面白いな”という感覚を持てることは、とても大切な要素だと思います。
※1 BDF(バイオ・ディーゼル・フューエル)…生物由来油から作られるディーゼルエンジン用燃料。
※2 商品学…生産者や販売者の視点ではなく、消費者の視点で商品を研究する学問。商品から引き起こされる社会問題に対して提言することも商品学の役割。

一昨年の秋、三豊市で始まった「三豊市菜の花プロジェクト研究会」。古川先生や地元の方々の努力が実り、昨春、壮大な菜の花畑がお目見えした。地球の未来を考えるエコ活動は、訪れた人々に、うららかな春の日を楽しませてくれていた。

春になると菜の花が一面に開花。地元の多くの方に賛同していただいている。


