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夫婦で探訪 暮らしやすい暮らしのデザイン。

Mさん夫妻
◎訪ねたご夫婦 Mさん夫妻(ご主人・会社員36歳/奥さま・会社員32歳)

高松市の中心から少し離れた郊外にお住まいのMさん夫妻。2人のお子さまと賑やかな毎日を送っています。近くに住むご主人のお父さまは、次の春、定年を迎えます。人生の大きな節目を迎えるご両親。いつかは実家に戻って三世代同居、と考えていたMさん夫妻の思いが現実になる日もそう遠いことではなさそうです。
近頃の2人の話題は、もっぱら実家の建て替えについて。さて、何から始めればいいのか、誰に相談すればいいのか…。高齢者対応住宅に詳しいという株式会社 創芸の噂を耳にした2人は、さっそく代表の久保さんを訪ねることにしました。

久保勇人さん
◎ご案内いただいた建築家 久保勇人さん(株式会社 創芸)

建築デザイン・家具デザインを手掛ける(株)創芸の代表。ご両親の介護の実体験を基に、ユニバーサルデザインをテーマにした建築を多数設計。その傍ら、誰もが使いやすいイスやタンスなど、家具づくりも手掛ける。
「私が手掛けるのは既製品にはないオーダーメイドの商品。ご依頼の方、一人ひとりの個性や暮らし方に合った提案を心掛けています。」

三世代の現在と将来をみつめる。

まず、久保さんがMさん夫妻を案内したのは三階建ての大きな家。
「こちらは私が設計を担当した I さんのお宅です。もしかするとMさんのイメージに近いかな、と思いまして」玄関脇には車イスも上がれるスロープ。玄関の上がり口はずいぶん低くなっています。「こちらにも年配のお父さまが?」「ええ。あちらも見てください。三世代住宅のお手本のような設計でしょう」久保さんが指差す先には広々と幅を持たせた階段。段差はとても緩やかです。思わずMさんのご主人も「へえ、これは広い」と感嘆の声。

「家庭用エレベーターを付けようかというご相談もあったんですが、まだまだ皆さまお元気ですからそこまでは、と。もし車イスになられても、階段の広さを確保しておけば車イス用の昇降機を後から付けることができるんです」「うちの義父も定年を迎えるとは言え、まだまだ元気ですものね」「年齢や生活に合わせて家を変えていけるって大事だね」
現在だけでなく、将来へのさまざまな配慮が行き届いた I さん宅に、Mさん夫妻は感心の連続です。

誰もが、いつまでも、暮らしやすいこと。

I さん家族の三世代全員がくつろぐ二階のリビングは、約15畳程の広々としたフラットフロア。奥にあるご両親の部屋への廊下にも段差がありません。洗面台は車イスに乗っても使いやすいようにボウルの下に空間がありました。

キッチンにはIHクッキングヒーター。「やはり安全面を考えてIHクッキングヒーターにされたんですか?」Mさんの奥さまが訊ねると、「もちろんそれもありますが、家計にもうれしいですから。建て替えの時、給湯器もエコキュートに変えて一気にオール電化にしました」と I さんの奥さま。1階のゲストルームにも小さなIHクッキングヒーターが設置されています。

「この部屋は、もしも体が不自由になっても1階で生活できるようにと設計してもらったんです」というおばあさま。「高齢者から子供まで、誰もが暮らしやすいこと、そして、ずっと先の安心まで考えることが大事です。それが、最近よく言われている“ユニバーサルデザイン”ということだと思います」Mさん夫妻の建て替え計画にも活かせるアイデアがたくさん詰まったお宅です。

訪問ファイル-1:Iさん邸(介護対応住宅)

段差を抑えた玄関の框(かまち)

段差を抑えた玄関の框(かまち)。

1mを越える横幅の広い階段

1mを越える横幅の広い階段。

広々としたリビング&ダイニング

広々としたリビング&ダイニング。大きなフラットフロアは明るく、やさしい雰囲気。

料理好きの奥さまは使いやすいIHがお気に入り

料理好きの奥さまは使いやすいIHがお気に入り。

現在は客間、将来は高齢者が使いやすい1階の和室

現在は客間、将来は高齢者が使いやすい1階の和室。

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